SCENE of KIKOF #003

ー KIKOF  × 料理家 冷水希三子 和の器で彩る日々の食卓 ー

新しくKIKOFのラインナップに加わった、形違いの酒器や長皿、大きさのバリエーションを増やしたBowlのシリーズは、どれもが日常の食卓シーンを少し豊かにしてくれる、使い勝手の良いアイテムばかりです。

今回、この新作KIKOFを使用したフードスタイリングをお願いしたのは、素材の味を大切に活かし、シンプルながら味わいのある料理に定評がある料理家・冷水希三子さん。柔軟な器使いで、朝食と晩酌のシーンをイメージしたスタイリングをご提案いただきました。






窓辺の緑越しに柔らかな光が射し込むキッチンには、大きなテーブルをセンターに手入れのされた調理器具、厳選されたハーブや調味料が並び、その全てが自分の居場所と役割をしっかりと理解し、冷水さんの無駄のない手際をサポートしているかのよう。
食材が丁寧に調理されていく小気味よい音と、幸せな香りがキッチンに広がっていきました。








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朝食のシーン

時間がない中でも幸せを感じられるような食卓をイメージした、シンプルながらも充実した朝ごはんのスタイリング。



幅30cmあるNagazara には、カマスの干物を。 今回はお皿にあわせてのチョイスだけれど、もし小さいお魚なら、空いたスペースには、大根おろしや、厚焼き卵を。忙しい朝には洗い物が少なくなる事も重要なポイント。




Bowl Sはご飯の盛り付けにベストな大きさ。 手にすっぽり収まるBowl SSは、朝食には欠かせない小分けの納豆や、温泉卵などにぴったりです。 Chokoは小口ねぎ、大根おろし、胡麻などの薬味入れとして。 本来の使い方に捕らわれず、自由な発想で楽しんで。Sakazuki もお取り皿として活躍していました。


画像名

大きなBowl L に盛られた白菜とどんこの煮物が、温かい食卓のシーンを一気に盛り上げます。


晩酌のシーン

ご自身もお酒が大好きという冷水さんがイメージした晩酌シーンは、ちょこちょことお箸を動かして、長くお酒を楽しめるように、味のバランスが考えられたスタイリングとなりました。

今回 Nagazaraは、数種類のお惣菜を盛り付けるお皿として活用。 柿の自然な甘みが効いた白あえと、花椒(ホアジャオ)がフワッと鼻に抜けるきんぴら。 昆布の旨味がたっぷり詰まった鯛の昆布締めには木の芽を添えて。 今回のメニューはとてもスペシャルだけれど、自分で買ってきたお惣菜をパックから出して少し高さを出すように盛り付けるだけでも、ちゃんと感が目を満足させてくれます。




Bowl SBowl SS には少し汁気のある南蛮漬けや煮浸しを。 Katakuchi は液だれがないよう、注ぎ口の形状に拘ったつくりです。 美味しいお酒とおつまみを、お気に入りの器とともに味わう晩酌は、 ゆっくりと一日の疲れを癒してくれるでしょう。




料理を終えて

最初に冷水さんがKIKOFを手に取った時には、そのモダンな形状に抜けのなさを感じ、全てKIKOFでスタイリングをする事への不安も少しあったそう。でも実際に使ってみたら、食器の高低差もあり違和感なく使えたとのこと。 他の食器と合わせる場合には、今回、質感のある漆茶碗を合わせたように、トーンをあわせてみる。 作家さんの土物や焼締などとでも、少し外してみたりと、洋服を選ぶように、気負わず遊び心をもって器の組み合わせを楽しんでみて欲しいという冷水さん。
例えば少し繊細さを感じる器なら、木のサーバーを選ぶなど、少し丁寧に気を使う。 そういう気持ちが、所作を綺麗にしたり、心の余裕を生むのでは?と素敵なメッセージもいただきました。




冷水希三子(ひやみず きみこ)
奈良県出身。フードコーディネーターを養成する専門学校を卒業後、レストランや旅館で料理の経験を積み、大阪でフードコーディネーターとしての活動をスタート。2009年に、神奈川県・鎌倉市に拠点を移す。2016年には都内にアトリエを移し、料理教室も開く。近年の著書に『さっと煮サラダ』『スープとパン』(ともにグラフィック社)など。

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